循環器内科
循環器内科について
狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を初めとして、心疾患は日本人の3大死因の一つとして知られています。心疾患に伴う代表的な症状としては動悸、息切れ、胸痛、浮腫などがあります。当院では心電図や胸部レントゲンに加え、24時間心電図や心臓超音波等の検査にて様々な心疾患や不整脈の診療を行っております。その他、歩行時の下肢疼痛、足趾の色調変化などの症状で下肢動脈閉塞症が疑われる場合には下肢動脈硬化検査を行います。また、心臓カテーテル等の精密検査が必要な場合や、ペースメーカー治療が必要となった場合でも、迅速に関連病院に紹介、受診して頂くシステムを構築しております。
こんな症状が対象です
- 胸や背中に痛みがある
- 胸が締め付けられる
- めまいがする
- 息切れがする
- 息苦しい
- 脈が速い、脈が飛ぶ
- 動悸や心臓の鼓動が気になる
- 足がむくむ
各種検査を行うことがあります
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超音波画像診断装置(心エコー)
心エコーで心臓の機能や形態を調べます。弁膜症や虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、心筋症、心筋炎、心膜炎、先天性心疾患などさまざまな疾患の診断を行います。
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レントゲン(胸部)
胸部レントゲンでは心臓と肺についての情報が得られます。特に心臓が大きくなる心不全の評価に役立ちます。
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血圧脈波検査装置
動脈の硬さや動脈の詰まり具合に基づいて血管年齢を算出します。全身の血管の状態を見るスクリーニング検査です。
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24時間ホルター心電図
小型の心拍を記録する装置を24時間身につけて、日常生活中の長時間の心電図を記録し解析します。不整脈の疑いがある場合はこの検査が欠かせません。
循環器の主な疾患
不整脈
動悸や失神などの症状の原因として不整脈が考えられます。心房細動といった不整脈に於いては脳梗塞の原因となることがあり、治療が必要な場合があります。24時間心電図による不整脈の検索や心臓超音波による器質的疾患の有無を確認します。診断の結果に応じて投薬加療を行う場合や専門医療機関での更なる精査やカテーテルアブレーションなどの手術を要する場合があります。
虚血性心疾患
冠動脈と呼ばれる心臓の栄養血管が狭窄・閉塞あるいは攣縮する事によって息切れ、胸痛などの症状が出現します。無症状で健診時の心電図異常をきっかけに診断される場合もあります。心電図、心臓超音波や血液検査による評価を行い、必要な場合には専門医療機関へご紹介致します。
心不全
心不全とは、虚血性心疾患、高血圧性心疾患、心臓弁膜症、心筋症、不整脈など、さまざまな原因疾患によって心臓機能が低下した際に用いられる総称です。主に心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せない状態を指します。症状として代表的なのが、動悸や疲労感、むくみ、呼吸困難などです。心不全が疑わる場合には胸部レントゲン、心電図、心臓超音波、血液検査などによる病状の評価および原因検索を行います。
心臓弁膜症
心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の4つの部屋から成り、それぞれの部屋の間には血液の逆流を防ぐ弁が存在します。しかし、何らかの原因で弁に障害が生じると、血液の流れが悪化する可能性があります。これが心臓弁膜症と呼ばれる症状です。診察時や健診時の胸部聴診をきっかけに診断されることも多く、病状が進行すると息切れ、むくみなどの症状が出現します。病状により、経過観察、投薬加療、手術適応の有無などを検討致します。
閉塞性動脈硬化症
閉塞性動脈硬化症は、手足の動脈が狭くなったり詰まったりすることで、血液の流れが悪くなる病気です。主な原因は、動脈硬化やコレステロールの蓄積、高血圧、喫煙などです。症状としては、指先や足先の冷え、しびれ、歩くと足が痛くなる(間欠性跛行)、安静時にも痛みが続く(安静時疼痛)などがあります。触診、下肢動脈硬化検査などで狭窄が疑われる場合には専門医療機関での検査・治療を要します。
大動脈瘤・大動脈解離
大動脈瘤
大動脈瘤は、動脈硬化によって血管壁が弱くなり、血管の一部が風船のように膨らんでしまう病気です。多くの場合、自覚症状がないまま進行するため、気づかないうちに破裂する危険性があります。
大動脈解離
大動脈解離は、大動脈の内膜に亀裂が生じ、そこから血液が中膜に流れ込むことで、中膜が内膜から剥がれていく非常に危険な病気です。突然の激しい胸や背中の痛みが主な症状ですが、動脈瘤が破裂すると、意識消失やショック状態に陥り、命に関わることもあります。
生活習慣病の治療を
行っています
当院では内科認定医・循環器専門医が在籍し、生活習慣病の治療に力を入れております。健康診断などで異常を指摘された場合にはお早めに受診ください。
生活習慣病